2.動詞ってなんだ?(1)

2.動詞(ふつう「V」と略されます。Vは、verb=「動詞」の頭文字)


○ 自動詞と他動詞

 ・「~を・~に」にあたる言葉が不要な動詞を「自動詞」

  「~を・~に」にあたる言葉が必要な動詞を「他動詞」という。

  私は歩く、と言った場合、「~を・~に」はいらないから、「歩く」は自動詞
  私は買う、と言った場合,「~を」が必要だから,「買う」は他動詞

 文型という考え方では、動詞をこの2種類に分類する。


(1)自動詞 … 「~を・~に」にあたる言葉がいらない動詞。「歩く」、「~になる」、「~です」など。

  これらは、分の作(状態)が、他に影響を及ぼさない。だから自動詞という。

  ア.I  walk.
    私は、歩く。     (自分が勝手に歩くだけ) 

  イ.I   am  happy.
    私は です 幸せな。 (いいね、自分だけ幸せで!) 

  ウ.I     will    become   a   teacher.
    私は ~するつもりだ ~になる (一人の)  教師。    (勝手になればいいでしょ!)


  アは,主語と(自)動詞だけで意味は成り立つが,イとウは意味的には不完全である。そのため,後に意味を補う語(「補語」という)が必要である。



(2)他動詞 … 「~を・~に」にあたる言葉が必要な動詞。「食べる」、「会う」など。
  これらは、のモノの作(状態)に影響を及ぼす。だから他動詞という。

  ア.I   eat   a   fish.
    私は 食べる (1つの) 魚を。 (魚は食べられたくないかも→影響が魚に及ぶ)

  イ.I   met  him.
    私は 会った 彼に。  (彼の都合や気持ちに影響を与える。ホントは会いたくないかも)
  
  「~を・~に」にあたる言葉は、前にある動詞を行うための"目的"なので、「目的語」という。

  他動詞によっては,目的語が2つ(「~を・~に」の両方)必要な場合がある。例えば,「与える」は,「~に」与える,「~を」与えるの2つがそろわないと,どちらかを聞き返すハメになる。

  ウ.I  showed him  pictures.
    私は 見せた 彼に 写真たちを。



 以上が,自動詞他動詞の区別である。
 英文の意味や組み立てを考えるとき,文中の動詞が自動詞なのか他動詞なのか,考えるようにしよう。

 なお,補語と目的語については,文型そのものの説明で詳しく触れ直します。


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